アウターウェアを大きく分けると、ウインドブレーカー、レインウェア、シェルジャケット、があります。
ウインドブレーカーは風を避けるもの。
レインウェアは雨を避けるもの。
ではシェルジャケットって?
シェルジャケットは行動着です。常時着るもの。
これら三つはそれぞれを補完して使うことも出来ないことはありませんが、一時しのぎにしかなりません。
レインウェアは蒸れます。一番蒸れます。これは雨の進入を極力無くすために通気性を犠牲にしているためです。
ゴアテックスでも蒸れます。自転車の発汗量はハンパないですからね。
山歩きならフロントジッパーを全開すればいいですが、自転車ではそうもいきません。なので、雨の時以外には出番はありません。
ウインドブレーカーはレインウェアほどではありませんが、やっぱり蒸れます。生地自体はレインウェアよりも通気性があります。しかし雨も浸みてきます。
ウインドブレーカーは rin project のものを使っていて、これはデザインや色がお気に入り。
去年まではパスハンターでこのウインドブレーカーを着て走っていたんですが、リカンベントではどうも蒸れが酷いんです。
特に走り始めは発汗が多いのでびっしょりになってしまいます。脱ぐと寒い。
ちなみに中間着は厚手のユニクロフリース、下着は mont-bell ジオラインです。
防風生地を前面に使ったサイクルジャージも良さそうなんですが、保温性は厚手フリース+ウインドブレーカーの方が上です。
なので山間部での休憩にはサイクルジャージでは心もとないし、トラブルがあって空身で下山することになったら凍えてしまいます。
なぜリカではウインドブレーカーが蒸れるのかと考えてみたら、首元からの風が入ってこないんです。普通の前傾自転車なら首元のジッパーを下ろせばガンガン風が入ってきますよね。リカでは後ろへ寝そべっているので首を開けてもダメ。手首もぴったりしてるから腕は汗びっしょり。胸から下も汗びっしょり。
なんか納得、という感じ。
ならば、以前(だいぶ前に)着ていたジャケットでどうだ、ということで mont-bell リフレック ウインドバイカー の再登場です。
これは今の二つくらい前のタイプです。いつ買ったんだろう。20年くらい前かもしれません。
ウインドブレーカーよりもしっかりした生地で風にバタつき難いです。でも畳んだサイズはそれほど大きくありません。ウインドブレーカーの1.3倍くらいです。
前述したようにジャケットは常時着ることが前提です。その為には蒸れに対応できなければいけません。
首元のジッパー開閉はもちろんですが下からも開くことが可能になっています。
袖口はベルクロなので、緩く留めて風の進入を適度にコントロールできます。
そして脇はかなり大きくジッパーで開けることができます。
蒸れ対策だけでなく、サイクリング中の様々なシチュエーションへも対応しなければなりません。
休憩中の寒さには、首元がきっちり閉じられることに加え、肌触りのよい起毛素材があてられています。
久しぶりにこのジャケットを着て一日走ってみました。
それぞれのベンチレーションで蒸れをコントロールでき、なんと一日中着っぱなしでOKでした。スバラシイ!
mont-bell さすがです。
裁縫はもちろん立体裁断。手を伸ばす乗車姿勢に合わせて腕は長く、身頃は前が短く後ろが長く。ちょっと後ろ長過ぎかも (^^;
そして リフレック の所以。全身に反射材が散りばめられていますので、車からの視認性は抜群です。
しばらくリカの時はこれを着ようと思います。
流行は巡り、好みも巡ります。