幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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栗原川林道

さぁ、今年も紅葉ツーリングトリップの季節がやってきました!

先週はずっと晴れが続いていて週末もいい感じでした。
秋のハイシーズンの始まり! と意気込みます。

土曜は準備にあてて、日月で群馬方面でコースを設定しました。
予報は下り坂ですが、それも関東の南側のみなので、大丈夫でしょう。

愛車を整備して車へ積み、持ち物の準備も完了。夜になって念のため天気を確認しておくか、と、なな、なんと雨予報に変わっているではありませんか。意気消沈 (T_T)
気象庁の予報では雨マークはありませんが、SCW予報サイト( https://supercweather.com/ )ではしっかり雨域が掛かっています (T_T)

今回はダメだー、と、ふて寝するも、夜中に目が覚めて未練がましく予報を確認。変化なし…
でも、やっぱり行っとくか。ダメなら帰ってこよう。

早朝、圏央道と関越道を飛ばします。初めは厚かった雲は平野部が終わる頃に雲域を抜けます。
やっぱり青空はいいなー。

デポ地に到着して素早く準備してスタート。
今回はいつも同行するbutoboso氏が喪中のためソロです。

初日のコースは群馬北部の栗原川林道を左回り。上りは短く下りが長い設定です。
林道はほぼ全線ダートなのでパスハンターで出動。リカンベントに慣れてしまったので、パスハンターは目線が高く前傾がきついです。でも数百メートル走れば慣れます。長年乗ってきた愛車ですから。

https://yahoo.jp/WvLhAJ



タイヤはパセラの26x1.5HEに履き替えてきました。実測38mmくらい。
MTBのようなブロックパターンではありませんが、リカのスリックタイヤに比べればゴツいのでダートでは安心です。しかし舗装路のもっさり感は否めません。今回はアプローチが短いのでがまんがまん。

スタート時にあった青空は、山方面から覆いかぶさるような雲に覆われてしまいました。
雨になる前に走り抜けよう、と、気がせきますが、それもしばらく走ると「降ったら引き返そう」という気持ちに変わりました。

紅葉はバッチリ。やはり関東周辺の山麓は11月初旬は外せませんね。
この山域は植林がなく自然林のため綺麗な紅葉が期待できそうです。




根利でアプローチが終わり山道へ分け入ります。この先は林道が終わるまでずっと山中となります。
川の右岸に広がるなだらかな斜面から、左岸にかけて開けた場所になりました。太陽光パネル群です。最近は多くなりましたね。




人口的な部分が終わる所で「フガッ」という生き物の気配。左手の空き地をもう突進して行くのは猪でした。

ほどなくダートが始まり、ゲートが現れました。事前の情報通り集落への獣避けゲートで鍵はありません。
見方を変えると獣のテリトリーへ入るということ。




入ったところで、後ろからたくさんのエンジン音が聞こえて、到着したのは4WD車数台とオフロードバイク数台。
普段は嫌気がさしますが、こうも山深い場所だと先に行ってくれれば熊の心配が無くなります。
その後もオートバイが何台も行き来しました。ここはダート林道として有名なようです。




道は総じて緩い勾配ですが、所々急な箇所は雨水で削られています。犬越路ほどではないので太目のタイヤなら問題ありません。
ただ、ぐずぐずした路面もあるので、何度か前輪を取られたり後輪がグリップしなくてストップすることがありました。

空は雲。でも厚さはさほど無いようでムラがあり、時折明るくなることもあります。
紅葉は素晴らしく、もみじの赤はありませんが、黄色から橙色に染まった葉が眩しい。




地図は今回も国土地理院の地形図をプリントして腰にぶら下げています。
一時、地図上から送電線が消されたことがありましたが、山へ入る人からの苦情が多かったのでしょう、今はしっかり記載されています。送電線があると現在置の確認に本当に役立ちます。

サイコンは時速6kmとか5km。数時間ダートの上りと格闘し、ようやくピークらしき所に着きました。
二台の大型オフローダーがやってきました。デカイ。1200ccもあります。
昼食用にコンロとコッヘルを持参し豚汁を買ってきましたが、時間が押しぎみなのと、いつ降ってもおかしくない空なので、おにぎりだけで済ませます。途中で一つ、ピークで一つ。




さて、ここからはアップダウン区間。小粒ながらパンチのある勾配で荒れています。




そんなのを三つか四つ越え、気が付くと下り基調になっていました。車の影が見え、皇海山(すかいさん)の登山口に着きました。人の気配に少し落ち着きます。




車が数台とマイクロバスが停まっていました。するとここからは舗装かな? と思いましたが、まだまだダートは続きます。

余談ですが、栗原川林道で検索していたら「エクストリーム書道」っていうのがありました。
エクストリーム系では「エクストリームアイロン」が有名ですが、今や書道もエクストリームするらしいです。
皇海山 林道ヤバイ』『皇海山 多分もう 来ない!!』だって (^^;
https://yamap.co.jp/sp/activity/1913886

だんだんダートに飽きてきたころ、MTBサイクリスト二人が上ってきました!
根利側で車載移動中に僕を見かけたそうです。入口にゲートがあったためにこちら側へ回って上ってきたそうです。
「少し下に素掘りのトンネル付近が紅葉いいですよ」とのことで気分が上がります。

それにもまして元気づけられたのは(お嬢さん?)のこの笑顔。ニッコニコ (^^)
そういえば、以前虫沢林道で出会ったMTB仲間の中の女性もこんなニコニコ顔でした。女性はMTBに乗るとニコニコになるのか!






素掘りトンネルです。
付近の深い渓谷美とこのトンネル。しかも荒々しい掘削面。いいですね~。






これまで雲っていた空が少し明るくなって日差しが出てきました。
やっぱり光が差すと色が映えます。






だんだん時間がやばくなってきました。明るいうちに下れるのか?
抜かしていった軽ワンボが路肩にあり、その先を二人の夫婦があるいています。
「すみません。車のタイヤがバーストしてしまって」
「自転車で下った所でJAFを呼んでくれませんか? 携帯電波が届かないんです」
僕「分かりました。JAF呼びます。」

歩いてって、どうやっても真っ暗でしょう。手ぶらだし。ヤバイぞ。
でも、まてよ。登山口から車が下りてくるから、乗せてもらえばいいんだ。

そして、下ってきた車には案の定。「乗せてもらったので大丈夫です~」
よかった、よかった。
気が楽になり、菓子パンを食べて小休止。

しかし、本当に長いダートです。次第に自転車で走るものじゃないなぁ、とか。
MTBの太いタイヤとフルサスがあれば楽しいんだろうな、とか。
マッドガードやバッグ装備だと、どこかしらネジが緩んじゃうだろうな、とか。
極太ファットタイヤならへっちゃらだろうな、とか。
僕のパスハンターはステムとピラーがサスペンションですが、無いよりはまし、という程度です。

雲のせいもあって、薄暗くなってきた頃、ようやく舗装路になりました。
舗装路最高ーっ! (^^)






予定ではこのあと、国道ではなくもう一つ集落を巡って帰ろうと思っていましたが、もうお腹いっぱい。国道ルートです。
でも、旧道の椎坂峠だけ立ち寄ることにしました。
椎坂峠、以前は華やかだったんですね。とても印象的な峠でした。




そこからは一気に下ってデポ地着。
温泉につかって、ビール飲んで、食事して、すると予報通りの雨。
行動中雨に降られなかった運に感謝して車中の床につきました。


二日目へつづきます…

その他の写真

https://photos.app.goo.gl/rZPCQ8TrGWkDniii9


走行距離 73km

08:15 出発
09:33 根利
12:09 林道ピーク
13:11 皇海橋
15:06 追貝
16:02 帰着