幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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自分の脚でこいでこそ

スポーツサイクリング用の電動アシスト付き自転車がリリースされ始めました。
それと同期するようにお歳を召したかつてのサイクリストが、電動アシスト付き自転車でサイクリングしているブログを見かけるようになりました。
また、既存の自転車に取り付けるアタッチメントもあるようです。

しかし、電動アシスト付き自転車に変えてサイクリングを楽しむという流れは、どうなんでしょう。とても抵抗があります。
こういう人達をサイクリングと言ってよいのかどうか…
少なくとも、サイクリストではないと思います。

脚でこいだ時にしかアシストされないとはいえ、動力源があるか無いかは大きな違いです。
歳をとるにしたがって自転車をこぐ体力がなくなっていき、動力のお世話にならざるをえないのかもしれません。
しかし、生活圏の中で乗ることは出来ると思いますし、そうしている先輩方々も多いです。

仕事やその他もろもろで自転車に乗る時間が無いのは分かりますが、日常生活で走っていればそこそこの自転車体力は維持できます。
それが、日常は車やオートバイを使って体力が無くなった。あるいは外へ出ることがないから体力が無くなった。だからと言って、電動アシスト付き自転車にしてサイクリングというのは、ちょっと違うように思うんです。

そういう人は、走ることへの魅力が、モチベーションが無くなってしまったのではないでしょうか。
自転車で走ること。自分の脚で漕いで、疲れを感じ、でも気持ちいいスピードで風をきって。


ドロップバーだったものをオールランダーバーに変えたり、ノースロードバー(プロムナードバー)に変えて、自分に適用させることはとても良いことです。
体力が無くなってきた自分をみつめ、走り方に合わせた正常な“進化”だと言えます。

体力が衰えないように日頃から移動には自転車を使うとか、自転車を改良(進化)させることも考えるべきだと思います。
上り坂が楽だと言われる FREE POWER を試してみるのもいいでしょう。
輪行菩薩さん は、高齢者でも坂を楽に上れる自転車の研究と開発を行っています。

電動アシスト付き自転車のお世話になる前に、今一度考えて欲しいものです。