幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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犬越路

今回はダートがあるのでリカンベントはお休み。QUARKパスハンで出動しました。
この自転車の重量は荷物なしで11kg弱。リカよりも3.5kgほど軽いのできびきび走ります。
長年乗ってきて身体に染み付いた操作感はやっぱり気持ちがいいものです。

コース


平地も上りも余裕があり、ロードがいれば追いかけようという気にさせてくれます。
道志みち、青野原から青根にかけての上りでは二人をパスしてご機嫌です。

いつも5月のゴールデンウィークを境にしてサドルバッグ装備からザック+ハイドレーションへ移行するのですが、リカばかり乗っていて未だサドルバッグを付けっ放し。
500mlのボトルでは心もとないですが、青野原のコンビニでスポーツドリンクを飲んだし、この先の林道では水場もあるし、なにより犬越路トンネルを抜けた側にも水場があるので大丈夫でしょう。


川沿いの道が少し勾配を増すようになると神ノ川ヒュッテのあるゲートに到着。
神ノ川ヒュッテは良く聞きますが、道から奥まった所にあるようで見たことはありません。道路脇にある立派なトイレは毎回使わせてもらっていますが。

ゲート前に座っておにぎりを一つ食べて休んでいると、MTBに大型ザックを背負った男性が上ってきました。
聞くと、広河原までMTBで上って、そこから山へ入るとのこと。何処へ登るかは聞きませんでしたが、既に11時なので檜洞丸の山荘泊でしょうか。


広河原は各地にありますが、概ね山から流れ着いた岩が体積して広くなった河原のことです。
ここ神ノ川の広河原はこんな。

犬越路を越えた先、丹沢湖から玄倉のユーシンの先にも広河原とは呼ばれていませんが同様の堆積が見られます。
神ノ川林道を走っていても分かりますが、丹沢山塊では雨による侵食が進んでいます。林道の有無に関わらず、沢から流れ出した小岩の体積があちらこちらに見られます。
このままでは丹沢から土が無くなってしまうのではないかと思うくらい。

水は傾斜度合いに比例して勢いが強く侵食も激しくなります。勾配が緩い林道には土が残っていますが、少し勾配が増すと川床の様相。
これは林道に限らず舗装路にもあてはまります。車の走る部分は他よりも低くなり、そこを水が流れます。勾配のある道路は一年経つと見て分かるくらい消耗するのです。水の浸食は侮れません。


犬越路隧道からは冷たく湿った冷気が流れ出ていて、こちら(北側)は苔むしています。
今日は中から何やら泣き声が聞こえてきました。鳥? いやコーモリでしょうか。


去年の5月に来た時には斜面から流れ落ちた岩の体積でトンネルが1/4ほど埋もれていましたが、その後すぐに復旧されたという情報がありました。
しかし、肝心の石碑がそこに無く、反対側に移設されていました。


冒頭でゴールデンウィーク移行はザック+ハイドレーションにすると書きましたが、それには理由があります。
暑くなると持参する食料が腐る心配があるからです。ハイドレーションに氷を入れることでザック自体が保冷バッグになるのです。

今回は保冷バッグが無いので久しぶりにパスタを茹でました。
ちょっと入れ過ぎたので早茹でパスタなのに10分くらい掛かりました。


水場は階段を下りたところにあります。今まで枯れたところを見たことがありませんので、あてにしていいでしょう。


食事が終わる頃トンネルから音が聞こえ始め、ロード氏が登場。
犬越路には何度も来ていますが、たいてい誰かに会います。


下りは快適です。やっぱり舗装は気持ちいい (^^;
路面状況はいい方ですが、路肩には枝や砂利がういていますので要注意。
お宝(鹿の角)はないかなぁって、ゆっくり下りましたが見つかりませんでした。

途中、箒杉へ立ち寄ります。
樹齢2,000年と言われていますが、最初に来た高校生の頃も既に2,000年でしたから、2,035年にはなっています。


丹沢湖までの下りは快適。でも、ここは以前痛ましい災害があった場所です。
キャンプしていた人達が上流の豪雨のために増水した川に流されてしまったんです。とても痛ましい出来事だったので通る度に思い出します。

ダムを下ってR246へは出ずに、再び坂を上ります。
斜面伝いに集落が点在しているのでお気に入り。
谷を隔てた向こうにも、高台の斜面に集落を見ることが出来ます。なんとも日本的な風景。


ピークを越えると山北へ向かって急激に下っていきます。
そして下りきると脚がまったりして動きません。だらけた走りで松田のコンビニで大休止。
このタレ感はサードウィンドとして復活するのが経験上分かっているのでガマン我慢。

30分くらい休憩し、R246の旧道で渋沢へ上ると序所に回復してきました。
善波峠をハイペースでパスし、伊勢原を快走。

厚木の信号待ちでロードに追いつかれ、いいペースで立ち漕ぎスタートしたら、軽くパスされてしまいました。これはレーサーだな。
離されては信号で追いつく、を繰り返しましたが、大和バイパスで見えなくなってしまいました。
クールダウンしないと歳とった身体にはキツイんですが、ついつい追いかけてしまうんですよね。


その他の写真
https://photos.app.goo.gl/n7qMtwFzr1Z1poMMA

走行距離 141km

06:49 出発
09:54 青根
10:55 神ノ川ヒュッテ
12:15 犬越路隧道
15:05 山北
18:08 帰宅