幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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南ア眺望と下日川峠探索

冬空の快晴の中、アルプスが見たいと思いコースを検討しました。
去年の春に言った方面から北アルプスを眺めたいけれど、細い道は雪やアイスバーンが心配。
南アルプス甲府辺りから眺めるなら、天気を予想し易いし最近崩れていないから山方面の雪も大丈夫そう。

色々調べた結果、yajir0beさんが去年走ったコースを少しアレンジして行ってみることにしました。
勝沼辺りから大菩薩へ続く日川の西に広がる山並みです。

yajir0beさんのブログ
http://yajir0be.blog10.fc2.com/blog-date-201706.html


林道がたくさんあるので、方角的には南アルプスを捉えることができます。
ただ、林道は木々が茂っていますので、眺望が許されるのは限られたスペースになるはず。
Google Map とネット情報で見当をつけてコースを選びました。

コース


笹子峠を抜けた所にある道の駅「甲斐大和」に車をデポさせてもらいスタート。
冬の寒い時期にスタートからいきなり下りは厳しいかなぁ、と思っていましたがかなり厳しかったです。
久しぶりに顔と耳が痛くなり、勝沼まで何度も停車することになりました。
上りがこんなに待ち遠しく思うことって他にないかも (^^;

ぶどう畑の中の激坂をえっちらおっちら上っていくと、甲府盆地の向こうにそびえる南アルプスが見えてきます。
高速道路からもよく見える景色ですが、自転車で走っている時は格別なものになるから不思議ですね。


獣避けのフェンスを抜けて林道へ入ります。
日が当たる角度になると葉が落ちて見通しのよい雑木林になります。
序所に高度を上げていくとちらちらと南アルプスが見え始めますが、やはり木々に阻まれてスッキリ見えません。


でも、少し右へ視線を移すと八ヶ岳


こちらは奥秩父方面。


尾根を回りこんで丁度南アルプスが正面に来る高尾山付近は期待していた所。
う〜ん、おしい。1/4くらい隠れて見えませんでした。
林道は更に上の方でまた尾根の正面に来るので期待をつなげます。


ここからは何面の明るい道に変りぽかぽか暖かくなります。
この一帯は木々が無く、何年だか前に山火事で消失したんだそうです。
こちら側からは富士山が見える角度ですが、まだ高度が足りず山頂付近が少し見えるだけ。

一旦谷沿いに入り再び南アルプスを正面にする眺望地点へ。
高度が上がり富士山もいい感じです。


今度はどうだ〜、う〜ん、松がぁぁ…
法面の上からなんとか自転車と南アルプスを収めました。
まぁ、良しとしましょ (^^)


その後は期待できそうな場所はないので、林越しにちら見しながら上ります。
お、落ち葉の吹き溜まりです。
置いた自転車が倒れません (^^;


久しぶりに自撮り〜


遊んだ後はこんな。


そして三脚が骨折。
二本目のゴリラポッドですが、以前も最後は折れて使えなくなりました。
冬は気温が下がって折れ易いこともありますが、ちょっと耐久性に問題ありです。


林道のピーク付近に着くと明るく開けます。
富士山がどど〜ん。
既にお昼近い時間になったのでここで昼食にしました。
ベンチもありましたが、気持ちがいい路肩に腰を下ろします。


 ○●○●


日川沿いまで下って少し走り、続いて下日川峠へ向かいます。
ダートの林道を上ってほどなくピークに到着。
地形図では峠はもう少し先で源次郎岳へ向かう登山道へ少し入った所のようなので、[源次郎岳]の標識に導かれて左の林道を進みます。

A地点


更に林道が二手に分かれ、右へ進みます。

B地点


登山道の入口に着きました。

C地点


少し入って低くなった辺りが峠なのでしょうか…
しかし交差する道がありません。
歩いて更に進んでみましたが見つかりませんでした。

D地点


先の林道を終点まで進んでみると南アルプスが見えました。
でも足元を覗くと大きな崩落地帯。背筋がぞっとしました。

さて引き返すかと振り返って左手を見ると、かすかに道らしき窪みが続いています!
これがかつての峠道か。

E地点


笹で埋もれた窪みへ分け入ってみると期待が確信に変わりました。
前方を見ても後方を見ても確かにかつての道です。
先ほどの登山道入口からは僅かに10mくらい。

F地点


倒木を避けながら左手に緩くカーブしながら上へ続いています。
来た時とは別の林道に出ました。A地点のゲートがあった方の林道です。
そして足元には朽ちた道標。

G地点


それぞれの地点を地形図に記してみました。
地形図に無い林道は赤太線です。


かつての峠はどこだったのでしょうか。
地形図の下日川峠の位置からするとFかC地点が峠のようですが、ここはA地点よりも低い所にあるんです。
尾根を乗っ越えるという意味ではF,C,D地点ですが、これよりも先にはもっと低い地点がありました。

かつての道が真南へ下っていたなら、低いD地点を通っていたはずです。
そうでないということは、やはり林道がかつての古道ルートだったのでしょうか。
とすると最も高いのはG地点。

朽ちた道標には上下に二枚の板があります。交差していない二枚の板。
現地点の[下日川峠]と行先を示す[日川←→萩原]と書かれていたのかもしれません。


 ○●○●


当初この後に上日川峠を往復し、日川左岸の林道や湯ノ沢峠も往復しようと思っていました。
しかし、ここまでの工程で既に日が傾いてきましたので、最短の嵯峨塩経由で戻りました。

ダム付近の標高は1,500m前後あり、日影も多いことから雪が固まったアイスバーンに手こずりました。
深い谷は気温も低く、手先や足先が冷えてきます。川を見ると、なんと凍っていました。
竜門峡まで下るとようやく日が当る部分が増え、ハッピードリンクショップのコーヒーで温まってからデポ地へと戻りました。


その他の写真
https://photos.app.goo.gl/IhBcjZsErqKnDYec2

走行距離 59km

08:08 出発
09:45 高尾山下
10:50 棚横手山
11:48 林道ピーク
13:26 下日川峠
14:25 上日川ダム
15:50 帰着