様々なタイプの人がいるのは漠然と知っていると思いますが、行動パターンや趣味とも連動していますね。
日曜はいろんなタイプの人と声を交わしました。
山方面へ集まる人たち、あるいはそこで生活している人たちには、全てではないにせよ共通する部分があることを感じます。
逆に日常(街で)生活している中で、このタイプの人は山へは来ないな、というのも分かります。
そのタイプの人たちに山で出会うとコミュニケーションがとれません。
知らない人に話しかけられることに慣れていないのか、関わりをもちたくないのか、内に秘めた心までは読めませんが。
山の中の狭い道で、たぶん半径1km以内に僕とそのサイクリストしかいないような状況で、声をかける訳でもなく会釈する訳でもなく手をあげる訳でもなく。
それは僕という存在を完全に無いものとしているかのようです。
抜かす時もそうでしたが、折り返して下って来た時にも「こんにちわ〜」と言っても、視線を合わさず返事も無し…
盆堀林道ではそんなサイクリストが二人もいました。
サングラスに隠れて分かりませんが、たぶん前述のタイプの人なんでしょう。そう思うことで何だか納得できる気がしました。
山をフィールドとしている人たちや生活している人たちとコミュニケーションがとれない人達、何をしに、何を求めて山へ来るのでしょうね。
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五日市から盆堀林道へ入りますが、最近はロードが多くなりました。
長年残されていたダート区間が舗装されたことや雑誌での紹介によるものでしょう。
今回は先日見つけた集落内の小道(旧道)へ入ってみました。
入り口の民家は茅葺屋根です。
押し上がって写真を撮ろうと自転車を立てかけると、民家からお婆さんが出てきました。
なぜかこういう場所でお話しするのはお婆さんが多いです。
女性は今も昔も話し好きなんでしょうね (^^)
脚が痛くなって杖のお世話になっているとか、
そのせいで筋肉が細ってしまったとか、
そこに見える東電鉄塔の人に近所の女性(18歳)が見初められて秋田へ言っちゃったとか、
自分は歌が好きで老人会ではよく歌うんだとか(実際、歌い始めました) (^^;
僕は、この道は昔使っていた旧道なんでしょうか、とか
お婆ちゃんの子供の頃はお馬を使っていたんでしょうか、とか
そんなこんなを聞いてみました。
他にも、畑仕事で一休みしているお爺さんと目があったので、会釈すると「こんちは〜」と大きな声が返ってきたり。
こういうちょっとした気持ちの通じ合いが心地いいです。
◇◆◇◆
盆堀林道をつめて入山峠に着くとトレランの人が数人いました。
暑くてキツそうです。
二人組みの方たちは今日が山トレーニングの初日ということでかなり疲れている様子。
聞いてみると、普段は平地トレーニングなんだそうです。
山は使う筋肉が違うでしょうし、アップダウンもキツいですからね。
山に慣れるまで何日か掛かると言っていました。
◇◆◇◆
下って今度は醍醐林道へ向かいます。
いつものポイントで写真を撮っているとランドナーが抜かしていきました。
お、珍しい。
この日は草刈りの日だったようで各所で人が出ています。
軽トラが道を塞いでいるところでランドナーさんに追いつきました。
「こんにちは〜」と顔を覗き込んで声を掛けると、伏し目がちに(サングラスなのでよく分かりませんが)小さく「こんにちは」。
シャイな方のようです。
その後、僕が先行したり、また抜かれたり。
水で路面が濡れているところでチョウが何匹もいたので、飛んでるところを撮ろうとトライしましたが、結局うまくいきませんでした。
チョウの動きはランダムで予測できません。
でも、時々走っている時に並走(並飛行)してくれることもあるんですけどね。
醍醐林道の勾配はキツいです。
腰の調子はだいぶ良くなって自転車で痛むことは無くなってきつつありますが、筋力はまだ戻っていないのでキツい (>_<)
2/3くらい上ったところの木陰でランドナーさんが地べたに座って休んでいました。
「ども〜」と言って通過しましたが、その後ランドナーさんも腰を上げてついてきました。
木の葉を踏む音で10mくらい後ろをついてきます。
途中バックミラーの取付けが緩んでしまったので、外してザックの中にしまったので後方を確認できないのです。
林道のピークで休もうと思ってたんですが、この日は無線を楽しむ人が車を止めていて、発電機も使っていたためにスルー。
少し下った登山口のところに丸太があったので、ここで休むことにしました。
シャイなランドナーさんは行ってしまうだろうな、と思ったんですが、一緒に止まって少し会話しました。
まだ若者です。
「最近ではめずらしいランドナータイプですね」
←「重たいですけどね」
「ツーリングにはよく出かけるんですか?」
←「年に数回です」
「この後はどっち方面へ行くんですか?」
←「決めてないんです」
他にも色々聞いたり、聞かれたり。
シャイそうだったけれど、一緒に上ってくれて、休憩で止まってくれて、話しをしてくれたことがとても嬉しかったです。
◇◆◇◆
和田峠で写真を撮り、少しくだった所のベンチで休憩。
足音の方を向くとオジサンハイカーが下ってきました。
「この時間に下るんですか。(下は)暑いですよ〜」
←「でも、下るしかありませんから。舗装長そうですね。」
「下でバスに乗るんですよね」
←「駅まで行こうと思います」
「えー、長いですよ〜」
昼寝しようと思っていましたが、ベンチが傾いていて寝心地が悪かったので諦めました。
途中でさっきのハイカーを追い抜かします。
「お先に〜」
前日の天気予報では曇りでしたが、変わって晴天になりました。下界は猛暑。
以前も休んだ桂橋の諏訪神社脇のベンチでお昼寝タイムです。
疲れもあって1時間ぐっすり眠れました。幸せなひと時。
町田街道へ入る頃にようやく気温が下がってきました。
走行距離 116km
06:00 出発
08:30 五日市
10:29 入山峠
12:21 和田峠
17:20 帰宅