幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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見所満載の信州新町

ゴールデンウィーク トリップ二日目は、犀川(さいがわ)左岸地帯に広がる山村巡りです。

前日の北アルプス大展望で生気を吸い取られてしまい、この日の展望が期待できる地点も昨日以上のものは無いと思っていました。
しかし、そうではありませんでした。

Google Earth

ルートラボ


ツーリングで追い求めるものには色々あって、この季節なら昨日のような白い山並み、日本的な山村集落、斜面に広がる棚田、淡い桃色の桜、芽吹いた新緑。
今回、川を詰め急坂を上って辿り着いたその場所には、この全てが揃っていました。もう降参です。二人とも身体がふにゃふにゃになってフヌケ状態でした。

力が抜けた身体に鞭打って走り出し、上り、下り、そしてまた上り。
山間の集落は春爛漫でどこも美しく、心を奪われる情景が連続します。

偶然目にした立札に導かれるように辿り着いた分校跡。手入れをして陶芸を営んでいて、この日は個展が開かれていました。
もう一つあった廃校ではかつての子供達の無邪気な声が聞こえてくるような、しかし淋しげな雰囲気をもつ場所。

この地域は山の中腹から上部にかけて集落があり○○峠というのは少ないです。山の上に集落があると、そこは峠ではなく○○集落と呼ばれるためでしょう。
サイクリストは峠に吸い寄せられることが多いので、昨日の大岡やここ信州新町は人気がないのかもしれません。
しかし、集落巡りが好きな人なら満足できる地域だと思います。北アルプスの絶景もこうした集落と合わさることで、より引き立って印象に残るものとなるでしょう。



デポ地をスタートしてしばらくは犀川沿いを走ります。
ここは20代の頃にカヤックで下ったことがあります。懐かしい。


「昨日も良かったけど、こうして川沿いを上る雰囲気もいいね〜」とお喋りしながら進みます。


序所に勾配が増してキツくなります。そして白い山が顔を覗かせます。


尾根を乗っ超えるところで展望が期待できるかも。
その前に地形図にある良さげな菅沼集落へ行ってみることにしました。
ぶとぼそ氏が「展望が無かったらビールおごりね〜」などと言っています (^^;


そしてカーブを曲がると、そこには独特な空気感のある集落と眺望が!
写真では伝わりきれません。身体で感じることしかできません。
遠くは鬼無里方面の戸隠、その奥に妙高の白い山並み。絶句。
もちろんビールおごりはちゃらです。


引き返して更に上って尾根へ向かいます。
先ほど妙高方面が見えたのでこちらも期待できそう。脚に力が入ります。


そして現れたました。表立屋集落。
またしても絶景です! が、これは…
もうこれ以上のものは無いというほどの景色が広がっていました。
言葉ではいい表せません。皆さん是非脚を運んでください!


絶景で身体がふにゃふにゃになってしまった二人。
お昼前ですがお握りを一つ食べて先へ進みます。


すると、途中で何度か見かけた陶芸展の立札のその場所に辿り着きました。津和第三分校跡です。
陶芸には詳しくありませんが、ご主人に誘われて中へ入ってみました。
ここへ住んで陶芸をされているとのこと。
廃校になって何十年か経つそうですが、手入れをしてとても綺麗に使われていました。


分校跡を後にして集落内へ入ってみると、とても古いトラクターがありました。
今までに見たことのないタイプです。しかも現役。


「峠」という集落で昼食にしました。
今回のコースでは犀川を離れてから食料を調達するところはありません。自販機も一台しかありませんでしたので、それなりの準備が必要です。


次いで現れたのは信級小学校跡。
先ほどの小学校よりも校舎は大きく校庭も広いです。数百人の子供達がここで学び、育っていったことでしょう。
それが今ではどの集落でも子供の姿は少なかったです…


上っては下り、そしてまた上り、何度繰り返したことでしょう。
日差しも強く、食事の後で喉も渇いてきました。
県道が交わる大塩でなんとか自販機を見つけて水分補給。

時間と体力的に厳しくなってきたので鷹狩山は止めてショートカットしましたが、棚田が広がる切久保集落に得をした気分になりました。


しかし、最後の力を振り絞って上った布川峠は期待外れ。期待した布川集落は廃村なのか道がなく諦めて犀川へ下りデポ地へ向かいました。


その他の写真
https://goo.gl/photos/3rzqYPdn2TXmqNMF7

走行距離 63km

07:39 出発
08;20 上条
09:43 菅沼
10:02 表立屋
11:44 津和第三分校跡
13:00 峠
15:56 切久保
17:14 帰着