幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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CANON PowerShot G9 X

今までは PowerShopt S100 を使っていましたが、最近は望遠側の画質の甘さが気になってきたんです。機械的な動きですから消耗なんでしょうか。
S100を買う前は東芝の Allegretto M70 というマイナーな物を使っていましたが、これは意外と名機だったんです。シャドー部のノイズやダイナミックレンジの面で。

新しい物に買い換える時って期待する何かがありますよね。
AllegrettoからS100にした時はコンパクトさが第一でした。ダイナミックレンジはS100の方がセンサーが小さいので期待しませんでしたが、ソフト的にダイナミックレンジを補正する機能が備わっていたので、これに期待したんです。
でも結果は期待はずれでした。ダイナミックレンジを補正すると色味が変わってしまうんです。緑が強くなってしまう。それと画質がかなり劣化します。

今回S100からG9Xへ買い換えることで期待したのは、このダイナミックレンジの拡大。コンデジとしては大きな1インチのセンサーです。

ちなみにダイナミックレンジが広いということは、黒飛び白潰れが少ないということです。
例えば黒から白の間の色変化が10ステップなのか、それとも100ステップなのか、ということ。

一昔前のコンデジは画素数競争でしたね。数字によるマジック (^^;
小さいセンサーで高画素数にすると、ダイナミックレンジは小さくなります。写真としては綺麗ではありませんが、ソフト的に見た目の派手さで演出し、構造的に有利な高倍率ズームを売り物にする。

最近はようやくその呪縛が解けたのか、ハイエンドコンデジが復活しました。
1インチセンサーのコンデジがたくさんリリースされています!

センサーが大きくなるとズーム倍率が小さくなります。これは構造的に仕方ありません。
G9Xは28〜84mmの3倍ズーム。悲しいかな、84mmではとても望遠とは呼べません。
デジタルズームで補うしかありません。

デジタルズームは画質が劣化するので殆ど使ってきませんでした。
しかし、改めて調べるとそうでもないらしいです。

ツーリング時の写真で望遠にしたい時というのは、自転車の背景に遠くの風景を大きく写し込みたい時です。
遠くの山間に雪を被ったアルプスが見えた時、広角レンズで撮るとそのアルプスは豆粒みたいに小さくしか写りません。
こういう時に自転車から離れて望遠レンズで撮るとアルプスも大きく写るのです。望遠レンズの圧縮効果と言われています。

広角レンズでも被写体(自転車)から離れて撮り、後でトリミングすることで同じ圧縮効果が得られることが分かりました。
古い人間なので、構図はその場できっちり決める、トリミングは邪道。と思ってきましたが考えを改める時期がきたようです。

84mmという貧弱な望遠側ですが、自転車から離れ、高画素数にセットして、デジタルズームで撮影。これで圧縮効果を狙った写真が撮れそうです。ただし、レンズの性能次第ですけどね。

コンデジでいくら頑張ったところでデジタル一眼には適いません。
昔はAE-1Pを首から下げてBSワイルダムのチェストハーネスでとめてツーリングしていました。望遠レンズもザックのショルダーに装備したり。
でもさすがに四六時中その出で立ちはできなくなりました。コンデジの性能が上がりましたから。

僕にとってツーリング中の写真は脇役です。綺麗な風景や雰囲気の場所を走り、その時に少しでも綺麗な写真を撮るためにカメラの選んでいます。


G9Xはシルバーを購入。レトロな趣きが気に入りました。
くすんだ銀色はPhotoshopで加工してもなかなか再現できませんでした。デジカメ泣かせの色です (^^;