幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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サスペンション

MTBの世界ではもうサスペンションが一般的になりましたが、他の車種ではどうでしょう。
ホイールでショックを吸収し難いミニベロでもサスペンションがあるものを見かけますね。
ロードバイクではフレームにサスペンション機能を持たせるものがあったり、最近ではShockStopというサスペンションステムもリリースされました。

https://www.redshiftsports.com/shockstop-suspension-stems/

物理的なサスペンション意外では、ホイールの構造でショックを吸収させたり、フロントフォークやシートステーの湾曲で吸収させたりします。フレーム全体としてもショックを吸収しつつ剛性を確保することを追い求めていますね。

タイヤ自体にもショックの吸収がよいものが良品とされてきました。
絹で作られたチューブラーの乗り心地は昔からレーサーに選ばれてきましたし、昨今ではチューブレスのW/O(クリンチャー)もやはりショックの吸収性が良いと言われています。

アップライトな自転車のサドルには昔も今もサスペンション(スプリング)が付いているのが一般的ですし、ロードバイク用のサドルにもエラストマーでショックを吸収する製品がリリースされています。

こうしてみると、実は誰もがコンフォートな乗り心地を求めている、と言えます。


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路面からのショックを吸収する手立ては様々ですが、効果が期待できる順序は路面に近いところからになります。
タイヤ、ホイール、フロントフォーク(シートステー)、フレーム、ステム(シートピラー)、ハンドル(サドル) という順。

トラベル量の多いMTBのサスペンションフォークでも、履いているタイヤの良し悪しは感じるでしょうし、何より空気圧を調整しますよね。

ロードバイクの場合、前述のように絹のチューブラーを履いたり、若干太いタイヤを履くことで効果を期待したりします。

ツーリング車の場合でもやはり太めのタイヤは乗り心地がよく、サイドをゴムに覆われたものより、オープンサイドの軟らかいタイヤが好まれます。

ショックの吸収をよくするために真っ先に交換するのがタイヤなのです。

しかし、太いタイヤは軽快な走りが損なわれてしまいます。
実際、僕は走る場所に合わせて幅30mmと38mmのタイヤを使い分けていますが、38mmを履くとスピードを維持する気持ちが萎えます。


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ロードバイクやツーリング車でも、もっとサスペンションが使われるべきだと思っています。

舗装路を走ることを前提にしているとはいえ、舗装の継ぎ目やマンホール等の段差は結構多いものです。
山方面では林道の舗装化が進んだことで、かなり山奥までロードバイクで入るようになりました。とはいえ、林道はやはり一般道とは違って凸凹や穴、小石や枝などが多くあります。

下りのコーナーでこういったシチュエーションに遭遇した時、サスペンションが有るのと無いのとでは雲泥の差が出てきます。
サスペンションはショックを吸収するのと同時に、路面の凸凹への追従性も優れているからです。

トラベル量の多いサスペンションの方がもちろん効果は大きいですが、MTBのようなフロントフォークやチェーンステーを動作させるサスペンションは、ペダリングの力が逃げてしまうのでNGでしょう。
そうすると選択肢としてはステムやシートピラーになってきます。

もちろん、これらを取り付けることで重量増にはなってしまいますが、軽量な製品なら増分は前後合わせて600gくらいだと思います。
ボトル1つと同じくらいの重さで乗り心地のいい自転車に生まれ変わります。

一日走った終盤、マンホールや小さな凸凹を避けながら走っている人をよく見かけます。
僕の自転車にははサスペンションステムとシートピラーが付いていますので、小さな凸凹は気にしないどころか好むくらいです。そのくらい心地よい乗り味なのです。

去年あたりからディスクブレーキ付きのロードバイクが増えてきましたが、次はサスペンションが流行るといいなぁ。