幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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綱子峠パスハンティング

紅葉シーズンが終わるとパスハンティングの季節です。
木々の葉が落ちて遠くの山々も見通せ、遮るものの無くなった林は陽だまりで暖か。
積もった落ち葉を掻き分けて下るのは特別な心地です。

日曜は好天に恵まれたにも関わらず街も山もとても静かでした。
余裕のあるホームコースを一日ゆったりと過ごしてきました。

コース


綱子峠は峰を一つ隔てた案寺沢から綱子集落へ向かう峠道です。
登り口で沢を渡渉するのが少々やっかいで、以前一度足を濡らしたことがあります。

車道から沢へ入る道を見て「ん? よく踏まれているなぁ」と感じました。
更によく見ると細かい突起の靴底跡がありました。トレランでしょう。
そして沢を見ると簡易的な橋が架けられていました。これは素直に嬉しいです。


後で調べてみると先週トレラン大会があったようです。重ならなくて良かったです (^^;
トレランの方達も会場に気を遣っているらしく、ハイカーの少ない地域を選んでいるのが分かります。
その分、僕のようなパスハンやMTBで山へ入る方達と地域が重なりますので注意が必要です。

方斜面の滑り易い道を上り、九十九折を抜けると綱子峠です。
登って来た方は葉が落ちた広葉樹で明るいですが、綱子側は針葉樹の植林のため薄暗いです。


今日の昼食はもう少し先へ行ってからにするので、小休止して下り始めます。

途中の広葉樹区間は落ち葉が積もって快適♪
勾配は総じて緩いので殆ど乗車できます。
夏場はススキが生い茂るところは草刈りされており走り易かったです。


林道へ降り立ってから大川原天神峠へ上り返します。
ここから峰山の肩までは快適な尾根道が続きお気に入りのコースです。


暗い植林帯を緩い傾斜で押し上げ、山を回り込んだ所で「ガサガサ」と落ち葉を掻き分ける獣の音。
ほどなくして「ワンワンワン」と小さく鳴きながらこちらへ向かってくる犬の音も。
追われている獣にばったり出くわすと怖いですので、足に付けた鈴と自転車のベルを鳴らしました。

幸い獣は斜面の下へ逃げていき、次いで現れた猟犬も「人なんかに用はないよ」という仕草で匂いを嗅ぎ分けて獣を追って行きました。
更に怖いのは猟師さん。散弾銃で撃たれたらイチコロですからね。ベルを鳴らしながら進みました。

窪地のヌタノハラを過ぎて少し登ると陽だまりで暖かいお気に入りポイント。
今日もここで昼食にします。

大き目のビニール袋をお尻の下へ敷き、股の間の落ち葉を避けてコンロを広げます。
寒い時は汁物がいいですね。まずは豚汁とお握りで空腹を落ち着かせてからカレーパンを温めます。


いきなり焼いても周りが焦げるだけなので、自作の蒸し器をセットしてコッヘルの中へ。


おっと、水を入れないと空焚きでコッヘルがやられてしまいます。
次いで網へ乗せて薄く焦げ目が付く程度に焼き上げます♪
ここで直ぐにほうばると火傷しますので、少し片づけ物をすると丁度いいです。
周りカリカリ中とろ〜り、あったかなカレーパンの出来上がり。


お腹が満たされた後はお昼寝タイム。
落ち葉のベッドで倒木を枕にして横になり、日差しを浴びると至福な心地に…
しかし、少々空気が冷たく日が傾いてくるとぽかぽかが薄れてしまいました。

重い腰を持ち上げて林の尾根を進みます。
車用に作られたスカイラインは好きではありませんが、人が歩いて出来たスカイラインは大好きです。
人ひとり分しかない尾根は、木々があるから落ち着いて走れますが、まっさらだったら怖いでしょうね。


途中、たぶん地元の方のお散歩でしょう、手ぶらの女性とすれ違いました。
今日山の中で会ったのはこの方だけでした。冬は山の中も静かです。

綱子天神峠を左へ折れて峰山の肩まで尾根道が続きます。


途中の鉄塔付近も草が刈られていて歩き易くなっていました。
きっと師走になる前に巡視しながら刈ってくれるのでしょう。


峰山を右へ巻いて下りにかかると、落ち葉の積もった窪んだ道があります。
自転車で走るとなんとも贅沢な気持ちになります。


小舟集落に降り立って山道は終了。
緩く菅井へ上り返して道志みちへ出て帰途につきました。


その他の写真
https://goo.gl/y3wCpk


走行距離 107km

06:43 出発
10:54 案寺沢
11:34 綱子峠
12:39 昼食
14:31 小舟
17:35 帰宅