幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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なるべく疲れないようにするには

先週のカニ&ファストランはかなりキツかったです。
特に後半に脚パンパン感ははんぱではありませんでした。
コンビニで休憩中に立っているのが辛く、車止めのパイプに腰掛けていないと立っていられない。
帰宅までの1時間弱をゆっくり走って回復はしましたけど。

距離にして130km程度ですし、お昼にカニ捕りで2時間も休んでいたのに。
後半のオーバーペースが原因なのは分かりますが、ヘタれ傾向が加速度的に進んでいます。

普段の山方面では上れば下りがあり足を休めることもできますし、上りでもマイペースでゆっくり走ればそれほどキツくはありません。
平地だと休めるのは信号待ちだけですから、ダラダラする前に青に変わって走らざるをえません。

走り方というか力の入れ具合には何通りかありますね。
高回転では脚への負担は少ないですが、心肺能力が高くないと高回転を維持できません。

僕の場合、一日の前半は高回転を維持できても後半には回せなくなってきます。
前半は重いなと感じる1段上のギヤが、後半は楽に感じるのです。
二本の脚を交互に使いますから、踏んで休んで、踏んで休んで、のサイクルがゆっくりになると脚を休められるんですね。

心臓も一日ハイペースで鼓動していれば疲労してきますから、高い心拍数が続かなくなるでしょう。
血流も遅くなりますし、脚に乳酸は溜まってくるし。
休憩時に脚を水平に伸ばしておくと疲労回復が早いです。
お昼ねは効果絶大 (^^;

回転数の他には脚の筋肉の使い方もあります。
太ももの前か後ろか、ということです。

僕は比較的サドルを高めにセットしていますが、これは上りで楽だからです。
以前、太ももの前側が極端に疲労して、どうにもこうにも上っていられなくなったことがありました。
ふと考えたら、前日サドルを3mm下げたことを思い出し、元に戻したら何時も通りの感覚で上れたのです。

経験的にはクランクが短と太ももの後ろ側を使うことになります。長いと前側を使います。
クランクが長いと一見楽そうに思いますが、上死点で膝の角度が窮屈になりますから、極端に言うとうさぎ跳びをしているようなものです。
一日走ってみて太ももの前後の疲労感でクランクの長さを決めるのもよいでしょう。
僕は、170mmから160mmを経て、今は165mmに落ち着いています。

もう一つ、自転車全体として硬いか軟いかという点もありますね。
硬い自転車は力の伝達効率はいいですが、身体への負担は大きくなります。
筋肉へ瞬間的に力が加わりますから、疲労しやすいですし、長い目で見ると脚が太くなってしまいます。

最近のクランクは太く硬く作られていますが、これも身体への負担は大きそうです。
しかし、立ち漕ぎの時にたわむ程だと少々心もとないです。
進む方向に軟さを求めるなら、チェーンをベルトドライブにするという手がありますが、これは使った経験がないのでなんとも言えません。

内装ハブのALFINEは、内装ゆえに効率が良くないと言われていますが、回転抵抗は殆ど差はありません。
では効率が悪いのは何かというと、進行方向に対してのたわみがあります。
前後ブレーキをかけた状態でクランクを踏むとたわむのです。
走っていて感じることはありませんが、身体に優しいという点では有利かも。

シューズのインソールは効果的です。
土踏まずまでサポートしますので、足裏全体で踏んでいる感覚になります。
身体への負担軽減と伝達効率の双方を適えてくれる製品です。

ペダルへ置く足の位置は、母指球をペダルシャフトの真上にする、というのを良く聞きますがいかがなものでしょう。
ペダルを踏む時って踵がきもち上がっていませんか?
だとしたらその位置で重量バランスが取れるように、ペダルとシューズの前後位置を決めるのが適切だと思います。
この方法で調整すると母指球はペダルシャフトより前方になります。

色々書きましたが、これらの感覚は個人差がありますし歳とともに変化してきます。
メディアでは教科書的に書かれていますが、実践してみて身体の反応をみて、自分なりの調整をしていくしかありません。
まずは乗って気持ちのいい自転車を手に入れて、調整によって疲労感を少なくしてゆく。

でも、疲れって、実は生きている証でもありますよね。
自転車に乗る人は、実はその疲労感を楽しんでいるのかもしれません (^^;