都心郊外の桜の見頃は先週だったようですね。
しかし天候が悪くて走りに行く気分になれず、土日とも家で悶々としていました。
ソメイヨシノの花は一週間とはかないものです。
郊外では葉桜になってしまいましたので、山方面ならまだ大丈夫だろうと思い雛鶴峠へ向かいました。
結果はどうしてどうして、満開の桜があちらこちらで出迎えてくれました。
有名どころの桜が見事なのはもちろんですが、わざわざ行かなくとも、いつものツーリングコースにたくさんの桜があることを改めて感じたのでした。
淡く控えめな色の桜と、それに呼応するような林の新芽。
春爛漫。日本の農村が華やぐ季節です。
雛鶴峠は、相模湖の端へ流れ込む秋山川の流域の最奥に位置します。
今は相互二車線のトンネルが貫通していますが、僕が20代の頃(30年前)はまだ古い方のトンネルを通っていました。
スキー帰りの中央高速の渋滞を避けて何度も超えたものです。
秋山川の流域は、先日の鶴峠への道と共に僕の好きな地域です。
向こうと比べると谷は穏やかで日差しもよく通るので明るい雰囲気。
ゴルフ場が一つありますが、そこへ行き交う車はそう多くありません。
のんびりと春を満喫しながら楽しみます。
旧トンネルは封鎖されていますが、人が通る分の隙間がありますので、お好きな方はどうぞ。
古道の雛鶴峠へはトンネルの左脇から取り付きます。
休まずに登れば20分程度ですが、ここまでで疲労した脚を休めるために、見晴らしのよい伐採地で休息しました。
古い石積みと緩やかな九十九折を進むと直ぐに峠です。
登山道の道標と共に「ひなづる峠」の印があります。
雛鶴姫の言い伝えは省きますが、この峠の弛みをどれくらいの人達が超えたのでしょうか。
人が踏みしめて弛みが深くなったのか、少しでも楽にするために削ったのか…
ちょうど昼時となったので木にもたれて昼食にしました。
気に入った場所を見つけて、そこにしばらくの時間たたずむことで、見えてくるものがあります。
動植物であったり、かつての面影であったり。
鶴側は荒廃しています。
道は薄く残っていますが、藪が所々ありますので、木々の葉が生えそろう前でないと辛いでしょう。
旧車道を下っていくと否応なしの現実が目の前に広がります。
リニアモーターカーの実験設備です。この日はひっきりなしに行き来していました。
ゆるゆると鈴懸峠を越えて猿橋へ下り、鳥沢から旧甲州街道を巡りました。
ここも何度も訪れている道ですが、満開の桜が新鮮な気持ちにさせてくれました。
その他の写真
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走行距離 147km
06:47 出発
11:47 雛鶴峠
14:10 鈴懸峠
15:37 犬目宿
19:05 帰宅