峠を越える行為は、即ち川に沿ってその水系に点在する農村地帯を巡ることでもあります。
峠の良し悪しは、峠自体の趣にも増してアプローチに左右されますね。
今回は静岡の中でも初めての地域を選びました。
朝比奈川水系を遡って富沢峠
藁科川(わらしながわ)水系支流の黒俣川を詰めて清笹峠
大久保川沿いを下って伊久美から桧峠
車のデポ地からはまず宇津ノ谷峠を越えます。東海道の歴史ある峠。
早朝のひっそりした峠道を押し歩くと馬頭観音がお出迎え。
馬頭観音や道祖神は関西方面には少ないと聞いていましたが、今日はたくさん見ることが出来ました。
安倍川沿いには殆ど無かったんですけどね。
◆ 朝比奈川沿いに入って進むと、向かいから来た自転車の中学生に「おはようございます!」と挨拶が飛んできました。
ちょっと油断していたので声が出せず会釈だけ(ごめんね)。
センターラインのある広めの道ですが、交通量がごく僅かなことと、周りに広がる水田に癒されます。
しかし、しばらくして道が細くなってセンターラインが消えると、やっぱり細いのがいいです♪
道幅が狭くなると走るスピードも落ち、より周りに目が行くようになりますね。
期待していた以上に気持ちのいい道でした。
小布杉から富沢峠へ上ります。
峠にはお地蔵様が奉られていて雰囲気づくりに一役かっています。
◆ 下って藁科川沿いのR362に出ると車が気になりますがしばらくのガマン。
黒俣川との分岐で小休止。古めかしい万屋がありました。
自販機で缶コーヒーを買ったら当たり! 運がいい♪
ツーリング先でこういった当たりが出るのは二回目です。
以前は棒アイスが当たったことがあります (^^;
清笹峠までの道に入ると車はもうきません。
点在する集落を眺めながらのんびりツーリング。
トンビが道でぺしゃんこになったヒキガエルを食べていたり、ミミズかと思って避けたら赤いヘビだったり。
坂野の集落は曲がりくねった道と相まって良い雰囲気でした。
大きなイチョウがあり、あと一月もしたら黄色く染まって見事だろうなぁ。
緩い勾配の道をテンポ良く上って清笹峠。
こちらは近代的な道標しかなく峠自体はたいくつでした。
でもここまでが気持ちよかったから良し (^^)
◆ 下りは舟々久保経由で蔵田へ。
蔵田手前が工事で通行止めの情報があり心配しながら下っていると、ミニベロツーリストが上ってきました。
尋ねると「道は悪いですが通れますよ」とのことで一安心。
蔵田の万屋の前で昼食にしました。
今日はサバ味噌煮。温めずにこのままでも十分美味しいです♪
少し道は広くなりましたが、連休なのに車は少なく快適です。
護岸されていない自然な川も見ていて気持ちいい。
伊久美からは桧峠へ上ります。
地図を見て名前に惹かれましたが、予想通り良い峠でした。
峠には集落と観音堂があり、かつての土地の様子が書かれた新聞(?)の切り抜きも楽しめました。
茶畑の中をくねくねと下る道も良かったです。
この後、小さな峠を幾つか越えて車のデポ地へと戻りました。
その他の写真
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走行距離 80km
07:43 出発
09:53 富沢峠
11:50 清笹峠
14:11 桧峠
16:25 帰着