西上州にある十石峠(じっこくとうげ)は有名ですが、甲州身延にある十谷峠(じゅっこくとうげ)はあまり知られていません。
標高はかたや1,351mに対して1,481m。十分引けをとりません (^^;
2008年に一度上ったことがあり、そろそろまた行こうと思っていたところ。
ネットで知り合ったお二方が行く計画を立てていたので同行させてもらうことにしました。
ぶとぼそ氏が先日「ランドナー乗りはもっと走ろう」的な呼びかけをしていましたが、今回のお二方はランドナー乗りであって超が付くほど良く走っています。
家が近いP氏はいつもは輪行ですが、家がご近所なので今回は僕の車で一緒に向かいます。
T氏は少し離れているので(何より車には2台しか積めないので)輪行で、鰍沢口駅で合流です。
初夏の日差しが照りつける中、鳥屋集落からは目指す十谷峠が遠望できます。
十谷集落は温泉を中心にした小さな集落。
家並みや細い路地は趣があります。
沢沿いの林道に入ると木陰が多くなり暑さから逃れられます。
広葉樹が多く緑のトンネルの中、ツーリスト同士話題がつきません。
先行する健脚P氏が「富士山が見えますよ」と。
振り返ると縞模様に雪が残った富士山が聳えています。
鳥になった気分。
眼下に先ほどの十谷集落、山の向こうには甲府盆地、その向こうには奥秩父の山並みです。
総じて勾配は緩めなので、ほど良い疲労感で十谷峠に到着。
峠の向こうには南アルプスが間近に見えますが、木々が邪魔しているのが残念。
昼食は今回はおにぎりと缶詰。コンロの出番は秋口までお休みです。
下りを豪快に楽しみ、後半の集落巡りへ。
京ヶ島の夫婦杉は是非立ち寄りたいところ。
大樹の傍にいると心が清らかになります。
廃墟が多くなった塩之上では、お爺さんが工事中の道を迂回するように親切に教えてくれました。
梨子、福原、古長谷、矢細工、堂平、萩、と巡ったところで大塩へ下ります。
そこは20年前に来たかった。と思わせる集落でした。
かつて萱葺きであったであろう家々はトタンで覆われ淋しげでした。
寺院の傍らで小休止し、西嶋へと下るとエピローグ。
日が傾いた道を鰍沢口へと足早に自転車を走らせました。
P氏は帰りも一緒に車載。T氏は甲府のビジネスホテル泊して翌日も走るとのこと。
お疲れさまでした。楽しい一日どうもありがとうございました。
※ 僕が写っている写真はP氏撮影のものです。
その他の写真
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走行距離 80km
09:30 鰍沢口駅
09:50 鳥屋
10:20 十谷
12:55 十谷峠
14:20 新倉
17:20 大塩
18:50 鰍沢口駅