航空写真を見ると稜線を越えているように見えます。
もしかしてトンネル?
その稜線は東京都の最高峰である雲取山から長く伸びる埼玉県との都県境。
1,000mをゆうに越え、お気楽モードではない領域です。
情報を収集すると確かにトンネルがありました。
しかし、トンネルの先で林道は崩落していて通行できず、またその先の有間峠までは伸びていません。
地図と航空写真から分かったことはトンネルの上の稜線までは標高差にして数十メートル。
これなら道が無くてもなんとか登ることができそうです。
稜線に登れば山を越えて有間峠へ抜けることができます。
更に情報を収集したらトンネル脇から登山道が稜線までついているとのこと。
その峠は「踊平」というそうです。
狸が踊っていたのか、狐が踊っていたのか、かつて奥多摩の人がここを越えて名栗へ向かったのでしょうか。
もやもやもや。
行きたい衝動にかられるも既に山は真冬。平野部が雨なら確実にこの山域は雪です。
通常の登山道なら10cm程度の雪はたいしたことはありませんが、ネットの写真の中には山越えのルートにガレた岩場が写っています。
そこを自転車を背負って登れるだろうか…、アイゼンを付けたとしてもちょっとハードルが高い。
そして昨日。
往生際悪くネットを検索すると、12/27(金)付けで隣の山がアップされていました。
ありません! 雪はまったく写っていませんでした。
日曜の天気は晴れ。
でも月曜は太平洋側を低気圧が通過します。平野部でも雪の可能性のある低気圧コース。
今回を逃したら来春までお預けになっていまいます。
よっしゃ!
1.5inch幅のタイヤに履き替え、ショートスパッツと6本爪アイゼンも念のためザックに詰めます。
車のデポ地は沢井。以前カヤックでよく使っていた駐車場です。
ここならちょうど周回コースがとれます。
奥多摩〜川苔谷〜踊平〜日向沢ノ峰(ヒナタサワのウラ1,356m)〜有間峠〜名栗
という訳で、行って来ました。
心配した天候は終始ピーカンで山頂から富士山も拝めました。
雪は情報通りまったく無く、稜線は風も穏やかで快適な山サイとなりました。
早朝の奥多摩界隈
川苔橋を右折して川苔林道へ入ります。
川苔谷は深く、日が届きません。
川苔山登山口。こちらは人気があるようですが、僕が行く日向沢ノ峰は人気がないようです。
高度を上げるとようやく日が当たるようになりました。
ここ、下を覗くと足がすくみます。
林道は後半にダートが現れ楽しめました。
ダートの林道は少なくなってきましたが、最近よく当たります。
ピークから少し下って踊平トンネルに到着。
直ぐ上に稜線が見えます。
トンネル内に巨大なツララがありました。
折りたくなっちゃいます (^^;
トンネルを出た名栗側。直ぐに崩落が始まっています。
大崩落の箇所は500mくらい先のようです。航空写真でも見えます。
トンネルから稜線の踊平へは、奥多摩側のトンネル入口の右手に登山道がついています。
20mくらい水平に入ってから左へ急登します。
この稜線はずっと防火帯になっていて、広々として気持ちがいいです。
踊平から日向沢ノ峰までは地形図を見ても分かるように急登があります。しかも少々ガレています。
ここに雪があったら自転車を担いで登るのは一苦労だったでしょうね。
15分かけて急登をクリアし、息を整えます。
日当たりもいいし、後はのんびり押し上げます。
山頂が見えました。
日向沢ノ峰(ヒナタサワノウラと言うらしいです) 1,356m
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富士山もばっちり!
ひとしきり写真を撮って下ります。
大きな木のモニュメントは棒ノ峰方面への分岐(右)
次いで有間山方面への分岐です。
ポカポカ陽気だし風も弱いのでここで昼食にしました。
今日は肉じゃが。うま〜 (^^)
新調したコッヘルです。
下りは踏み跡もはっきりしていて心配いりません。
20分くらいで林道に降り立ちます。
そして有間峠。
眼下に名栗湖が見えます。あそこまで一気に下り。
スキー用の手袋も持ってきましたが、それほど気温が下がっておらず必要ありませんでした。
途中ハンターがガヤガヤと道を塞いでおり、覗いてみると鹿が三頭仕留められていました。
皆さんちょっと興奮気味 (^^)
名栗から小沢峠を越えて沢井のデポ地へ戻りました。
その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20141228
走行距離 54km
07:37 沢井
08:39 林道入口
10:23 踊平トンネル
10:40 踊平
11:16 日向沢ノ峰
11:35 有間山分岐(昼食)
12:55 有間峠
13:57 名栗湖
14:14 名栗
14:55 沢井