幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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鶴峠道と葛野川古道

日曜はお気に入りな鶴川流域の集落巡りと、開通したばかりの松姫トンネルを抜けてきました。
トンネルの先ではサプライズな古道を発見しました。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=2afc6f2fbb4a154d0d60b6bbf9d180c7

冬の朝は起きるのが辛いですね。ぬくぬくの布団から這い出るには相当な気合が必要になります。
出発する頃に丁度東の空から太陽が上り始めます。フラッシュライトを点滅させてスタート。

15分も走れば身体もぽかぽかしてきて何時も通りのサイクリングになります。
しかし、こんな早朝でも働く人やランニングをする人、部活の朝練に向かう学生等々、僕より気合が入っている人達がたくさんいます。

12月になると例年ではサイクリストがめっきり少なくなるのですが、この日は結構ロードを見かけました。
2名の女性ロード乗りも (@_@)


上野原から鶴川沿いに棡原(ゆずりはら)、西原、長尾、そして鶴峠に至る道は、観光開発が無いのがいいところ。
長く深い谷沿いに日本風な集落が点在して自転車ツーリングにはとても魅力あるコースです。
最後の鶴峠は趣はやや薄いところですが、そこへ至る道のりで十分お腹一杯になります。


冬の峠道では下りの寒さが辛いものですが、峠の手前で休憩をとってしまい、峠での休憩を短時間にすることで解決できます。
ここでは昼食に丁度良い東屋が長作集落あるんです。トイレと水道つき。

この日のお昼は「牛すき煮」にしてみました。これは結構美味しかったのでお勧めです。
食事中「こんにちは〜」とオジサンがやってきました。
聞くと地元の方だそうで、ならば! と思いこの地域のことを伺いました。

ここ長作は鶴峠を越えた向こう側の小菅村に属しています。下流の隣村である飯尾は上野原。
行政境界が峠ではなく村と村の間にあるのです。

僕「なぜ峠が境界ではないのですか?」
⇒「言い伝えによると、小菅から峠を越えて来る日数と、上野原から来る日数が、ここで丁度合わさったから」

なんとも予想外の答えでした。
しかし、考えてみると最もなことでもあります。

僕「鶴峠の位置は昔も今のところなんですか?」
⇒「昔も同じ。でも道はもう少し左斜面にあったよ」
⇒「小学校は分校だったから、行事の時は鶴峠を越えて本校へ通ったよ」
⇒「車は通れなかったから本校まで歩いて数時間かかったなぁ」

いゃ〜、とても楽しいお話しが聞けました。
丁寧にご挨拶して東屋を後にしました。

なるべく汗をかかないようにゆっくり上って鶴峠に到着。
相変わらず淋しい峠ですが、登山道脇にお地蔵さんがるのでご挨拶。


身体が冷えてくる前にダーっと下って少し上り返します。
全長3,066mの松姫峠。なんとあの笹子トンネル(2,953m)より長いです!
しかし、中ですれ違った車はたったの一台 (-.-)


深城ダムへ向けて下っているとランドナーの青年が上ってきました。右手を上げて挨拶します♪
今日はサイクリストが多いなぁ。

ダムを過ぎてふと横に眼をやると最初の民家があり、旧道らしき道が続いていました。
ほどなく車道が途切れてしまいましたが、踏み後の濃いいい感じの山道が続いています!


ぬお〜、いい雰囲気!


途中に吊橋もあり、どこぞの水平歩道のようです。


自撮り♪


短い距離ではありましたが、とても雰囲気のよい古道に出会えて大満足でした。


その後は猿橋からR20で、余韻にひたりながら帰途につきました。


その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20141214#

走行距離 165km

07:02 出発
12:15 長作
13:16 鶴峠
14:50 鳥屋
18:40 帰宅