幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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矢倉沢峠から箱根へ

つくづく自分の生まれ育った地域はサイクリングに恵まれた所だと思います。
秩父奥多摩・上野原・丹沢・箱根・三浦半島。日帰り圏内にこれだけの地域があるのです!

箱根は日本屈指の山岳リゾート。僕の趣向からはズレがありますが、たまにはいいかな、と思ってルートを考えます。
過去にはR1や七曲りから箱根へ上ったことはありますが、それははるか昔、高校生の時。
流石に自動車の多いこれらメインルートを自転車で上る気持ちはありませんので、一番静かと思われる矢倉沢峠から入ることにしました。
かつては ぶとぼそ氏 を含む数名で箱根側から上ったことがありますが、当時はまだダートで、夕暮れ迫る時刻に足早に下ったことが思い出されます。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=30939e220d1f70a2292c0a1503171a7f

今回のルート。僕好みの田舎の集落は少ないので、のんびりツーリングはごく限られた場所になりそう。
行き帰りの道は交通量も多いのでファストランになるでしょう。

僕の意識の中では、自転車で快走して気持ちいいと思うのは、時速30kmくらいから。
このくらいのスピードになると流れる景色と風を受け止める感じが変化してきます。
最近ロードバイクが多くなったのは、少しのトレーニングでこの巡航域で走れるようになるからではないかと思っています。

行きのR246、日曜は大型車が少ないので走りやすいです。
前日も快晴だったせいか、凡そ2時間走ったコンビニまで、同じ方面へ向かうサイクリストは一人もいませんでした。
ちょっと肩透かしにあった気分。
ファストランの一つの楽しみとして、互いに抜かしたり抜かれたり、っていうのもありますからね。

そこからは一休みの意味で裏道へ入ります。
前方に草木を刈って手一杯のオジサンを抜かそうと思ったその時、後ろを確認せずに横断しはじめました。
「あぶないっ」
ハンドルを切るよりも、ブレーキを掛けるよりも先に声が出ました。
声と同時にオジサンは止まり、僕は右へ回避してやり過ごすことができました。

山北を抜け、峠の麓である矢倉沢まではツーリングモード。
この地域でも田植えに忙しそう。

前方に大きな三角。金時山です。
矢倉沢峠はこの左肩。

峠までは木立の中の林道で、もちろんかつてのようなダートではなく全舗装。車も時おり通ります。
以前の面影を感じることなく高度を上げ、カーブの先に稜線が見えた時には道を間違えたのかと思いました。トンネルがあるはずですから。

地図を見るとその稜線へ本来の矢倉沢峠への道が続いていました。
いい雰囲気の小径をほんの5分くらいで峠です。しかし右側の休憩スペースには登山者が30人ほど。
写真を撮って早々にトンネルへ戻って昼食にしました。

さて、のんびりした気分は終了です。下ると大観光地。
仙石原から元箱根への道は予想以上にアップダウンがあり、疲れた脚が悲鳴をあげます。
芦ノ湖沿いなのに湖が殆ど見えないし、サイクリストにはお勧めできませんね。

車の多さに嫌気がさしてきたころ、ようやくR1に合流しました。
う〜ん、やっぱり観光地は苦手。箱根湖畔にも寄らずに七曲りへ向かいました。

途中の甘酒茶屋は撮影スポットなので立ち寄ります。
お、ツーリストが一人休んでいたのでご挨拶。
地元小田原に住んでいるご年配で、若い頃にかなりツーリングをしていたそうで、最近また始めたとのこと。
今はRITEWAYだけれど、古いランドナーは家にしまってあるそうです。
ぽろぽろと古い言葉に僕が反応していると話しがはずみだし、20分くらい瞬く間に過ぎてしまいました。
楽しい一時でした。

七曲りのワインディングを楽しんて小田原へ下ると、そこからは再びファストラン。そして大バトル。
正月の箱根駅伝のコースでもあるR1は整備が行き届いていて走りやすい。行きのR246とは比べ物にならないサイクリストの数です。

適当に速度の合う人を見つけて列車に連結。
本物レーサーが集団で疾走していきます。さすがにペースが違うのでこれには乗車しません (^^;
皆さん箱根を上るだけあって相対的に速いですね。
僕の脚も丁度良くサードウィンドに入ってくれたので快調に飛ばし、数人をパスさせてもらって平塚。

ここからはクールダウンして、寒川から中原街道を通って帰途につきました。

その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20140519#


走行距離 153km

07:15 出発
09:45 山北
11:43 矢倉沢峠
13:15 元箱根
17:40 帰宅