自転車で遠出をするようになったのは高校生くらい。
そんな歳ではありましたが、峠道で力を込めて自転車を漕いでいる傍らにある石仏には気をかけていました。
それは決して動力のある乗り物ではありえないことでしょう。自らの力であるからこそ、気持ちが湧いてくるものです。
石碑には様々なものがあって、それに込められた意味にも違いがあります。
たいそうなことを書けるほど知識や教養はありませんが、同じ道を辿る者として、それが人であっても動物であっても気持ちは同じなのかも… なんて感じてしまいます。
◆ 馬頭観音
信仰としての本来の意味は菩薩らしいですが、それは仏教としての建造物に近い場合だと思っています。
そういう場所に作られた馬頭観音とは違い、旅人に近いところ、得に峠の中腹に置かれたそれは信仰の対象ではありません。
かつて家族同様に愛していたお馬へ思いを馳せるものです。
だって、ほら、ニンジンが供えてありますから。
幼少の頃、僕の生まれた地域には馬は見かけませんでしたが、牛に荷物を引かせて山道を登っているのは見かけたことがあります。
馬頭観音と同様に牛頭観音(ごずかんのん)というのもありますね。猪や羊というのも見かけたことがあります。
今までで一番のお気に入りはこちら。可愛いでしょう♪
◆ 道祖神
これはかつて信州の安曇野でもてはやされたこともあって、サイクリストならずとも知名度は高いですね。
道という字からか旅人にとっては親しみがあるものですが、道というよりも性を信仰するものというのが本来の姿だそうです。
それを如実に表しているのがこちら。
股間のあたりをよ〜くご覧ください。興味をもった方は文末のリンクへGo!
そしてこちらは馬頭観音との合体。全体の形は男根? なんだかアソコがくすぐったくなってきます。
如何でしょう。こうして見ると石碑も面白いと思いませんか?
特に馬頭観音や道祖神は字を彫った物だけではなく、馬の形や顔の表情に豊かさが感じられます。
サイクルツーリングの一つの楽しみとして、各地の石碑に目を向けてみましょう。
コレクション
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