幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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シフトレバー

子供の頃から現在に至るまで、シフトチェンジすることは大きな楽しみの一つ。
今まで様々な機構が開発されてきました。
でも本当に優れているものってどれなんでしょう…

ロッド式はとりあえずおいといて (^^;

◆ レバータイプ
Wレバーに代表されるように、レバーの回転に合わせてシフトするもの。
インデックス機構を組み込む前のレバータイプは、どのくらいの引き代で何段目にシフトするか、慣れを必要とします。
ただ、一日も乗っていれば一段ずつのシフトは直ぐに慣れるものです。
優れているのは、欲しいポジションまで一気にシフトできるという点です。

◆ 位置決め機構付きレバー
一段ごとにレバーの回転を位置決めし、これに合わせてフリーの段数も一段ずつシフトするものです。
引き代の慣れは必要なくなりましたが、一気にシフトするにはバチバチバチっと抵抗が増すことになりました。
アナログがデジタルになったイメージです。

(以降全て位置決め機構付き)

◆ グリップ回転タイプ
位置決め機構付きレバーのワイヤーの引き方を変え、ハンドル軸に合わせて回転させるタイプです。
回転方向が違うだけで大差ないですね。

◆ プッシュタイプ
フラットバーの場合は親指でプッシュしてシフトします。
ドロップバーの場合はブレーキレバーと一体化して、レバーを倒すことでシフトします。
一度のプッシュで一段または二段シフトできます(三段もあるのでしょうか?)

◆ ボタンタイプ(電子制御)
これもプッシュタイプの一つですが、ボタンを押すだけなので力を必要としなくなりました。


古い順に並べましたが、さて、これは進化してきたのでしょうか?

シフト(ギヤチェンジ)の優劣はディレイラーとギヤ形状が担います。
シフターはこれを操るもの。
いわばユーザーインターフェース(UI)の要と言っていいでしょう。

扱う人は何をしたいのでしょう。
シフトチェンジしたいのは第一でしょうけど、一段なの? 二段なの? はたまた一気にローにしたいの?

こう考えると上記のシフターの機構は、時代が進むにつれて一段のシフトに絞ってしまっていると感じています。
「一段が素早く確実にシフトできるんだから、三段シフトしたけりゃボタンを三回押しな」と聞こえてきそう。

しかし、どんな場合でも一段ずつしかシフトしない、っていう人はいないと思うんですが、どうですか?
フリーはどんどん増えて今では11枚もあるのというのに、です。

レースの時だって、直線から急コーナーに入って、抜けて、立ち上がり。そんなシチュエーションではコーナー手前で立ち上がりの時に必要なギヤへ決めチェンしたいはずです。

普段の時だって、坂をダーっと下りきって勢いつけて上るぞーっ、て思ってたら上り手前の信号が赤に (;_;)
止まる前に4速まで落とさなきゃ。とか。

ツーリング中に、いい感じの撮影ポイントに気が付き、おっとっと、UターンUターン。とかね。

一段ずつ確実にシフトするのはもちろん、数段越しのシフトも容易にできるものが使い易いと思います。
プッシュタイプは親指で、よいしょ、よいしょ、って何度も押すの大変そう。
電子制御のボタンは力いりませんが、素早く3回とか4回押した時、確実にその回数分シフトするのでしょうか。

僕は一番素早くシフトできるのはレバータイプだと思っています。
慣れ(テクニック)は必要ですが、位置決め機構無しのレバータイプが最強!
レバーを触れば、その角度で現在のギヤ数が分かるというのも、UIとして優れています。

しかし、シフターの役割りは操作のし易さも重要ですからね。残念ながらレバータイプは手元で操作できるものがありません。バーコン(バーエンドコントロール)も手元からは少し離れていますし。

あ、ありました。最近のシクロクロスレースで上位選手の間で流行りつつあるそうです。
ドロップのブレーキレバーの前方にレバーを無理やりつけたような感じのものが。これも数段越しのシフトの要求からきたものだそうですね。


さて、僕の内装ハブで使えるシフターはというと、
グリップ回転タイプ、親指プッシュタイプ、レバータイプのバーコン。
フラットバーに角のような感じでバーコンを付けようかと、何度か思案したこともあるのですが至っていません。
今はグリップ回転タイプに落ち着いています。