幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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八坂峠と水郷芦川



http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=20849f61438f20fe7d5de55ed7f27bff


河口湖、西湖、精進湖本栖湖と、進むにつれて静かになっていきます。
早朝の観光地は整備された道のおかげで走り易く、車もまばらで自転車にとっては都合がいい。
トンネルを抜けて豪快な下りを楽しむと一気に農村地帯へ。


反木川沿いの道は勾配も緩く、点在する集落は田圃と畑とが半分ずつといった感じ。
朝早い田舎の人達が手入れを始める頃、のんびりと進みます。





木で出来た架け橋で写真を撮っていると、お婆さんから声が掛かります。
どうやら道を間違えたのではないかと思った様子。
こんな何も無い田舎に来る人はそう多くはありませんからね。





夏ばかり三度目になります。
前回は反木川を詰めてから九十九折れを上りましたが、今回は初めの時と同じ林道経由で上ることにしました。





斜面の高台にある御弟子集落には珍しい道祖神があるのです。
今回もそれを楽しみにして辿り着くと… どうも以前見た道祖神と様子が違います。
盗難の危険を感じて村で管理することにしたとのこと。残念です。
興味のある方は過去日記を探してください。女性にはちょっと刺激が強いかも。





旧八坂峠の入り口に着くと真新しい道標が立てられていました。
一昨年着た時には入り口が分かり難く何度か偵察を繰り返したものです。
旧峠は猪の気配がぷんぷんしていたので今回もスルーです。


林道の頂点にも新八坂峠の道標ができていました。
数人が休むのに丁度いいスペースがあるので、ここで昼食とお昼寝。
昼前後の風向きが変わる前の静かな時間をまどろみました。





ここの下りも豪快です。涼しかった峠から一変して暑い現実。
しばらくは我慢の道ですが、鴬宿あたりから雰囲気のよい集落が点在し始めます。


そして中芦川からは車道を離れて集落内の生活道へ。
とはいえ、かつてはこの道が本道だったことでしょう。石碑類も多いです。





しかし、ここでも何時もと様子が違いました。水路に流れる水が淋しい。
この数週間は雨が少ないからでしょうか。期待していただけに残念です。
しかし、新井原、上芦川、と進んでいくうちに水量が増してきました。





この芦川沿いに点在する集落ではどこも水路が張り巡らされており、今でも農作物の洗い場が家毎に作られています。
その工夫を凝らした水場を見て歩くのも楽しみの一つなんです。
丸太をくり貫いて水を呼込んでいたり、30cm大の鮎が生けられていたり(今年はいませんでした)。





今年も観音堂らしき小さな建物の縁側でお昼寝させてもらいました。
汗をかいた体に、流れる風はひんやりと心地よく、ほどなく夢心地。





集落の最後は萱葺の古民家で締めくくり。
去年は立てたばかりで黄金に輝いていた屋根も、一年で落ち着いた色になり、今年は水車が建てられていました。ここでも水路をうまく利用しています。





ツーリングの終焉は大胆に開けられたトンネルで河口湖畔へ。
なんとも味気ないですが、過去と現在を行き来するタイムトンネルだと思っています。


その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20130804#


走行距離:79km


07:28 出発
12:00 新八坂峠
16:49 デポ地帰着