幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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八坂峠と芦川集落 @御坂山塊

日曜、富士五湖の北側に連なる御坂山塊の向こう側。観光地と山で隔てられた静かな農村を訪ねてきました。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=51543e3961e3f1d466be9fe4ffe761a8


車が通らない道。
嫌、語弊がありますね。正しくはほぼ車が通らない道です。
八坂へ続く峠道はそういう道。この日走っていた車は農作業用の軽トラック一台でした。
車が来ないだけでこんなにも気持ちがゆったりできるものなんだなぁ、と改めて感じました。



蓑というのを知っていますか?
昔の人が雨を防ぐために藁で編んだ衣類です。
今回、背中の部分だけでしたが蓑らしきものを着て農作業する人を始めて見ました。
もしかすると、雨を防ぐというよりも日よけとして利用していたのかもしれません。



本来の八坂峠は車道から少し手前の鞍部にあり、前回訪れましたがイノシシの気配があって恐かったので今回は林道だけにしました。
林道のピーク(新八坂峠)では展望を楽しんだあと、木陰と草地があったので気持ちよくお昼寝ができました。朝早かったので (^^;



豪快に下って芦川地区へ入ります。
落部分は車道と分離されているところが多く、民家の間を縫うようにつけられた狭い道を行くと楽しいものです。

芦川地区は「水の集落」と言って差し支えないでしょう。
豊富な水が山から取られ、狭い路地や家々の間に張り巡らされた水路を、勢い良く流れ落ちていきます。
もちろん水は生活に使われる為で、あちらこちらに水場が設けられています。



縁側が僕を誘っていました。
観音堂らしき建物があり、中を覗くと観音様はおらず小屋として使われている様子。
吹き抜ける風も僕を誘っています。
横になってまどろむと、その場所の一部になったような気持ちになります。



暑さのためか外に出ている人は少なく、ようやく出合ったお婆さんは竹篭を背負っていました。
絵に描いたような日本的な農村風景の一コマです。



集落巡りも終盤に差し掛かったころ、ふと左肩を仰ぐと黄金色に輝く萱葺の民家が目に留まりました。
住居としてではなく保存目的か何かで立てられたように見受けました。



ここからは若彦トンネルを抜けると車をデポした河口湖。
トンネル一つ、山一つの境でこんなにも差があります。どちらを好むかは人それぞれ。

あえて距離を短くし、その地域に長く留まることで様々な物を見て記憶に留める。そんなツーリングが僕の性に合っているようです。

その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20120715#

走行距離:73.67km

07:39 河口湖
08:44 本栖湖
12:13 八坂峠
13:35 鶯宿
15:00 芦川
16:05 河口湖