自転車での低山ハイク。
パスハンティングを説明するのに分かり易い表現だと思います。
1,000m級の峠だと、どちらかというと山岳サイクリングに属するような気がします。
では山岳サイクリングって?
山岳と言うからにはある程度の高度や難易度が高い場所になります。
装備も多くなりますので、30リットル前後のアタックザック。
自転車はランドナーに近いパスハンターというより、MTB寄りのパスハンター。あるいはMTB。
そして、走って下れることがポイントになりますね。
走れない山へ登って山頂でバンザイするのは自転車登山。まぁ、僕も一度はやりましたけど (^^;
これに対してパスハンティングはもう少し身近なものだと思うんです。
志向としては、峠が生き生きしていた時代に思いを馳せ、昔の人が辿ったように麓からアプローチして峠に至る。
山岳サイクリングが、山道の下りを楽しむことに主眼を置いているのに対し、パスハンティングは山道の下りで走れなくても構いません。走るのはもっぱら麓です。
ですからランドナーから派生したというのが納得できます。あくまでもツーリング(旅)要素が色濃いのです。
山道を押し上げて一汗かいて峠に着いた時に、遠い昔を思わせる石碑の一つでもあれば大満足。
これはあくまでも個人的な見解ですけどね。
今日は相模湖の近く。藤野町の旧小渕峠へ行ってきました。
上り口には金毘羅神社があり、尾根伝いに緩やかに高度を上げる道です。かつて馬が歩いたであろう道は、自転車を押して歩くのに丁度いい勾配でもあります。
ルート
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=30b16611e970401901bf2ef1c024579
峠を下った後は、藤野駅の背後にある藤野坂ノ峠へ行きました。
岩を削った切り通しは峠らしい趣がありました。先日の暴風雨の影響で道は川床のようになっていました。
また年月が経てば落ち葉が積もり、土となって歩きやすくなることでしょう。
午後はお気に入りの綱子へ。
先日入口を通りかかった時に通行止めの看板がありましたが、まだ復旧していませんでした。通れなかったら引き返すつもりで行ってみました。
綱子の谷を一望できる舟久保集落では、寝不足もあってウトウト。ウインドブレーカーを敷いて小一時間のお昼寝タイム。
通行止めの個所は崖崩れで道路が半部抜け落ちていました。
前々からそこは道路にヒビが入っていたので、いつかは崩れるだろうと思っていた所でした。
綱子の人達は反対側のトンネルを抜ける道を主に使っていますから、ここが通れなくても生活には影響ないことでしょう。
このままでもいいかな、って思ってしまいました。
綱子からは綱子天神峠へ。
今日は尾根に登る二つのルートのうち、峰山方面へ行くのに使ったと思われる方を登りました。
上り口が不明瞭で一度は間違えて引き返し、諦めかけた時に見つけました。国土地理院の2万5千分の一地形図にある破線とほぼ同じ位置にありました。
急登ですが九十九折れの道は馬でも上れそうな勾配。そして深く掘れて窪んだ道は古道によくある形状です。
上り詰めた尾根に祠か馬頭観音を期待しましたが、見つけることはできませんでした。残念。
菅井、伏馬田、青野原を経て帰途につきました。
途中後方から来たロードの人に声をかけられ、車の来ない細い道をお喋りしながら、少しだけ和んだ時間となりました。
その他の写真はこちら
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20111001
走行距離: 115.2km
07:05 出発
10:40 旧小渕峠
12:03 藤野坂ノ峠
15:50 綱子天神峠
18:25 帰宅